カネコアヤノ『春』 歌詞が良いこと。
今年の冬は本当に寒くて、東京も雪が2回ほど降った。大人になると、通勤電車が止まらないかの心配をすることになるが、音が雪に吸われしんと静かになった街を歩くとつい動画に残しておきたくなってしまう。どこのSNSに上げるわけでもないのですけど。
音楽を変わらず聴く日々。Spotifyユーザーなのですが、フィジカルでしか聴けない曲もあって最近はついにCDの購入を検討している。例えば、カネコアヤノ『群れたち』『ひかれあい』の弾き語りVerが配信に無かったりします。公式サイトにも「配信/ストリーミングの予定なし」という強い意志。
『群れたち』の一曲目、「春」という曲が好きだ。通勤車内のちょうどいい時間つぶしとして、歌詞をボーっとよんで一丁前に曲の解釈を考えるというのを教えたいのですが、「春」の歌詞がどこにも載ってない。そんなわけで、この小さな小さなブログの一記事として残しておきたい。もうすぐ暖かい季節が待ってるよ、という気持ちで。
どこからともなく集まった 私の生活の一部
もうすぐ冬は終わるんだ カーテン越しの光
近所の子供の声に この分厚いセーターは似合わないな
汗くさく泥くさく いつでも今でもなれたら
ノートの端っこ破っては 捨てたり無いことにしたり
見られて死ぬことなんかない それより外に出よう
近所の子供の声に この分厚いセーターは似合わないな
私はそれでいい 恋して愛を知ってしまった
汗くさく泥くさく いつでも今でもなれたら
カネコアヤノ 武道館ワンマンショーに行った話。
キッドフレシノ「カネコの曲を録った前日に、めっちゃ訳わかんない仕事をしてて。」
カネコ「なに訳わかんないって(笑)」
キッドフレシノ「とにかく自分にがっかりするような、俺はこれをする為に音楽やってるのかなみたいな仕事をなんとなく受けちゃったのをやってたのよ。
だからすごい自分にがっかりしてて。
その次の日がカネコのRECだったんだけど。
REC録ってて、カネコの声を。
だいじょぶっぽいっす、みたいな感じになったっす。あの時に。」
カネコ「アハハ(笑)。よかったぁ。」
キッドフレシノ「でもカネコが現れた瞬間になんかもう安心感が半端なくて。そういう力があるんだと思う。
それを、カネコアヤノのファンの方たちは皆さま、そういう安心感を曲から感じてるんだと思いました、その時に。」
気心知れた二人の15分のインタビュー動画が好きなのですが、印象に残ったキッドフレシノの言葉を、ステージに現れた4人を見て思い出した。
安心感なのだろうか、もう姿を観ただけで涙がじわじわ溢れた。声は出せないけれど、拍手で出迎える空間も暖かかった。
「よろしくね」と一言、それから一曲目の『グレープフルーツ』で始まったワンマンショー、圧巻でした。
仕事のストレスを発散させる術を知らない私が(そもそもストレスは発散できないですよね?)、どうにか社会人二年目を生きてこれたのは、イライラを抱えた帰社中の夜道に彼女の音楽を聴いて、「まあ、だいじょぶっぽい」とか「どうでもいいや~」と思えてきたからです。
よかったー、仕事頑張ってきてて。しんどいと思ってたのは、それなりに真面目にやってたからなのかなとも思ったり。そう思える機会を大事にしたい、なるべく作っていきたい。
ライブの話に戻ると、曲間のMCはなく、アンコールで戻ってきてからが唯一。
本公演の写真集と映像作品が今春発売されることが発表される。
前日にマネージャーがその宣伝チラシを7.000枚刷ったこと、「それってすごいことでしょ?」と言い、
自分が二人いて、一人が武道館でライブしてて、もう一方の私がいて焦ってて...というような夢の話(たしかこういう内容でした)を楽しそうに話したあと、生中継でテレビ放送されていることを思い出し恥ずかしがる。そんな姿が、アーティストという存在からぐっと近く彼女を感じることができたのがとても良かった、なによりも可愛いかった。
本当に歌う姿とそれ以外では人が変わったよう。
どちらも好きです。
今日来てくれたことが嬉しい、また会いましょうと言ってくれたり、何度もありがとうと言ってくれた。
「大変なこともあるけど、今日も明日も生きていくこと、それは正しいです」と言い切れる力。誰もが言える言葉じゃないし、誰かが言って力を宿す言葉でもない。
生きていこう。生活をちゃんと送ろう。真面目に。でも気付かないうちに息が詰まって苦しくなったら、手を抜こう。時にはテキトーに不真面目に、そうやってうまく生きていけたらいい。
しんどくてどうしようもなくなったら、この日のことを思い出して、今日を生きよう。
今年観た映画の話。
読む人いるのかと、疑問をもちながらブログを始めてみる。
最近観た映画とか、繰り返し聴いている音楽、買ったけどまだ読んでない本のことを、いつかの自分が読むように残しておこう。
休みの日に気持ちが向けば書いていきたいが、なんでも続かない性格なだけに、
張り切らずテキトーに、下手な文章で書きますのでお許しを。
映画の話。
2021年、人生で一番劇場で邦画を観てる年。
しかも傑作ぞろいでですね。
『花束みたいな恋をした』、『すばらしき世界』、『街の上で』、『孤狼の血 LEVEL2』どれもヤバすぎました。
パンフレットを初めて買ったのですが、大学生くらいの女性に、
「『花束みたいな恋をした』のパンフレット一つ」を言うのが恥ずかしすぎて目を合わせずに言った記憶。
坂元裕二のトークショー付上映会がこの前の土曜日に新宿の映画館であったけれど、シフト制の職場ゆえ行くことができず悔しい。
見たかったなー、生の坂元裕二。トークが面白いこと、約束されてますもん。
『すばらしき世界』はもうあまりに良すぎて、泣いてしまった。
六角精児、今までちゃんと見てこなかったけど、いい役者だった。
スーパーの店員役、彼が演じてこそ。
ちなみにパンフレットにはなんと、脚本付き!これは買いですぞ。
『街の上で』は、今泉監督作品で一番好きだった。
場面展開が少なくても、表情とか空気感でずっと面白く観れちゃう映画。
隣の一人で来てた女子高生(多分)、全く笑ってなかった。
面白くなかったのかな?声に出してないだけで、ニヤついてたりしてたのかな。
『孤狼の血 LEVEL2』は最初からずっと面白い。
村上虹郎、やっと認識した。いい下っ端な感じ出てた。
「チンタ」の役名もぴったりだ。
前作の真木よう子、今作の西野七瀬を比較してしまうと、やはり迫力に欠けると感じるのは私だけでしょうか。
冒頭の筧美和子の方がいい味だしてましたよね?
『ドライブ・マイ・カー』も観ました。
上映時間(179分!)に私の膀胱が耐えかねて、このままだと帰れなくなると思い、あともう少しで終わると薄々感じておきながら席を立ちトイレへ。
戻るとラストシーン3秒前で、「あ、終わった、、、」と恥ずかしい気持ちで見届けました。
3時間映画を観たのに、クライマックスを観れてないの、これ以上ない映画体験でしょう。
これを読んでる方、映画を観る前はカフェインを断つこと、もしくは腕時計をしてあとどのくらいか知れるようにしておきましょうね。
ちょうど1000文字いったので、今回はこのくらいで。
(映画の中身の話全然してないですね)
今日は暑さが戻ってきてて、だけど外から吹く風からは秋の気配が感じられる9月のはじめのこと。
今日はこれから何しよう。